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朋昌会 武村 卓

 朋昌会のホームページにご訪問いただき大変ありがとうございます。

会長の武村と申します。2001年10月、朋昌会の前身である太極導引教室に体験参加し、陳先生の表演の流れるような所作に魅せられました。すぐに教室参加することを決め、以来10年と少しの期間太極拳の練習を続けております。


練習を続けながら目標としてきたのは、陳先生の次のような言葉です。

『太極導引の動きが追求する目標は「流れている水のよう」であります。
 そしてこの目標には二つの意味が含まれています。
一つは、太極導引の動きにより、肢体が正常に動く機能を維持し、運動神経と筋肉、関節の協調性がうまくとれるようになることです。(中略)
もう一つは、太極導引の練習では動作の開始から終了までの間に止まることなく水が流れるように肢体を動かすことが必要になることです。』

(出典:http://www.9393.co.jp/daruma/chen/kako_dar_chen/2003/03_1014_chen.html

 


生来飲み込みが悪く、運動神経にも恵まれない私ではありますが、少しずつ套路もこなせるようになり、それなりに「流れている水のよう」に動くことが出来るようになりました。
少し嬉しくなり、さらに美しく動けるようにと練習に励みましたが、突然膝を痛めました。
そして、陳先生が提示されている目標のうち、「水が流れるように肢体を動かすこと」のみで、「運動神経と筋肉、関節の協調性」が取れていなかったことを痛感致しました。

陳先生は、太極拳の鍛錬について
『動作を覚えた、套路を完了した、表演がきれいにできたということより、いかに自分の体調を整えられるかということの方が健康養生の目的である』と説明されています。

確かに、套路を覚え、「流れている水のよう」に表演できるようになることも一つの目標ではあります。しかし、套路はあくまで自らの身体を理解するための手段にすぎません。同じ套路で動いてみても個々人の動きは全く同じ動きにはなりません。それは個人個人の体質・体格・健康状態が異なることによります。個々人が自らの身体を本来の動きを理解し、バランス良く筋肉と関節を動かせることが重要であり、その実践を続けていくことが重要であると膝の怪我を契機に考えるようになりました。

朋昌会は「各人各様の穏やかで愉快な日々を過ごすための智恵を学び実践する」ために套路を練習します。それは私が目指す新たな目標でもあります。
春のような健やかさをめざして、一緒に練習してみませんか!

 

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